あ行 か行 さ行 た行 な行 は行 ま行 や行 ら行 わ行 ABC
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●アイゼン |
登山靴につける鉄のカンジキみたいなもので、雪の斜面や、氷壁を登るときにスリップしないように履くものです。
ヒマラヤ8000m峰を登る時に、登攀(とうはん)用具の中では一番重要な物、と言っても過言ではありません。
通常は、12本爪を使用します。
私は、ヒマラヤでは「シャルレー」、国内では「シモン」を使用しています。 |
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●高度計 |
高度計とは、現在地の高度が数字でわかる機械の事です。
私が、ヒマラヤに行きだした27,28年前には、TOMEMの高度計を持っていました。15年前ぐらいからは、アボセットという時計メーカーが高度計付の腕時計を開発したので、だいぶ便利になりました。
その後はスントやカシオが高度計付の時計を発売して、今ではヒマラヤに行く登山家達にとっては、高度計付の時計が常識になりました。 |
さ |
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●ストック |
ストックは、ヒマラヤ登山でも非常に重要な装備の一つです。
ジュラルミン仕様、あるいはアルミ仕様、カーボン仕様など様々あります。
登山用のストックは、長さを調節できるように収納式になっています。
1本、ないし2本使用します。
私は、以前は2本使用していましたが、今は1本使用しています。
ストックを使うと、バランス保持や上り下りの足腰にかかる負担を軽減してくれます。 |
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●テルモス |
テルモスとは、俗に言う魔法瓶の事です。
ヒマラヤ登山において、テルモスは大変重宝します。
気温がマイナス30度、風速が20mぐらいあるときなどは、テルモスに入った一杯の温かいミルクティーが、どれだけ登山家の身体と心を和ませてくれるか。
私が使っているのはチタン製で、450ml入りのものを使用しています。
行動時間が長くなりそうなときは、それを2本ザックの中に入れて行きます。
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●トイレ |
8000m級の山ではもちろんトイレはありません。その場合、登山者が設定した場所が、すなわちトイレということになります。テントがあれば、テントの近くに用を足しますが、行動中であれば、ルート上で行います。極端な話、岩壁や氷壁を登っていれば、その途中で、安全ベルトをしたまま空中でするという事もあります。
慣れていないと、このような状況というのは意外に難しく、高いレベルを求める登山家にとっては、ある程度の図太さや、環境への柔軟な適応力が要求されます。
慣れていないと、極端な便秘になってしまう方もいます。
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●寝袋 |
登山中に寝るときは、通常は寝袋(シュラフ)を使います。
寝袋の中には、暖をとる為化学繊維や羽毛が入っていたり、様々です。
最高級のものは、ホワイトグースダウンと言われています。これは、かなり暖かいです。
表面は、ナイロンやゴアテックスのものがありますが、私は軽いので、ナイロン製を使っています。ヒマラヤには2つ持っていきます。一つはベースキャンプ用、もう一つは高所キャンプ用です。
私が使用しているブランドは、「ヴァランドレー」と「マーモット」です。
選ぶときのポイントは、日本国内であれば湿度が高いので、ゴアテックスのシュラフカバーを併用することをおすすめします。
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●ピッケル |
雪山とか、氷壁で使うもの。直訳すると「氷の斧」。
登山道具の中でも極めて用途が幅広く、たとえば雪の斜面を杖代わりにしたり、氷壁に斧のように突き刺して登る事もあります。あるいは雪や氷の斜面で、滑落しそうになったときに、滑落停止の為に使うこともあります。雪に穴を掘ったり、斜面を削って座れるようにしたりと、また、パートナーの確保の為の支点としても使ったり、実に様々な用途があり、昔から「山男の魂」と言われるものです。
国産、欧米ブランドと各種様々な製品があります。ちなみに、私が愛用しているブランドは国産の「ミゾー」です。製作者の溝淵三郎さんのお名前を取っているもので、私のは溝淵さんに特注でお願いしている、小西弘文オリジナルです。チタン製の超軽量ピッケルで、色は鮮やかなオレンジで、私の名前も彫ってあります。
世界に1本の私のお宝です。
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●ベースキャンプ |
8000m級のヒマラヤ登山をする場合、まずベースキャンプを作ります。
だいたい5000mぐらいが建設地となります。登山隊の規模にもよりますが、基本となるのは、食事を作るキッチンテント(食事をする食堂テントをまた別に作る場合もあります)、隊員が寝泊りするテント、現地のスタッフ達が寝泊りするテント。金銭的に余裕があればPCなどを設置した機材テントなどがあります。
これらを総称してベースキャンプと呼びます。たとえば、4〜5人の登山隊であれば、キッチンテントは、6畳のダイニングキッチンぐらいの広さがあります。現地のキッチンスタッフは、隊員の食事や飲み物の準備をしたりします。ただし、水道がないので、氷河の雪解け水を汲んできたり、氷や雪を溶かして水を確保しなければならず、結構な重労働です。
隊員が寝泊りするテントは、4畳に2人ぐらいの大きさです。テントの中にいる時は、明日に備えてゆっくりと休養をとります。休養日には、好きな音楽を聞いたり、本を読んだり、おしゃべりしたり。最近はPCでメールをやったり、インターネットを見たりする人も多いです。寝る時は寝袋を使用して寝ます。でも、意外に快適で、私は大変気に入っています。 |
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●目出帽(めでぼう) |
日本の冬山やヒマラヤでは、頭には目出帽を被ります。
どういうものかというと、頭からすっぽり被って目だけ穴が開いているニット帽の事です。寒いところや高所では、頭部の防寒が命に関わってきますので、これを被って頭部の保温や、顔面が凍傷になるのを防ぎます。頭の保温が保たれないと、思考力が鈍り、判断ミスが起きたりします。顔面の鼻や耳は出っ張っているので、凍傷になりやすく、それを守る為にも重要な装備の一つです。
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●雪質 |
日本の雪山の雪質とヒマラヤの雪質には少し差があります。
日本の方が湿度が高いので、水分の多いベタッとした雪になりますが、ヒマラヤでは比較的湿度が低いので、少しさらっとしています。日本では、寝袋の外に一枚カバー(シュラフカバー)を使用する事が多いですが、ヒマラヤでは寝袋だけの事が多いです。 |
●ヨガ |
私は、1986年の初めにインドの山奥でヨガの修行をしました。
帰国後、日本でもしばらくヨガの道場に通いました。
ヨガは、ヒマラヤで発生したものであり、特にヒマラヤ登山には大変有効です。
呼吸法、集中、放下、直観力、柔軟性、耐久力等が身につき、登山をする際には大いに役立ちます。もちろん、普段の日常生活にも取り入れています。
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